干し芋のカビの見分け方!知らないと怖いあの「白い粉」の正体とは?



あなたは干し芋(ほしいも)のカビってどんなものか知っていますか?

 

もし知らないとすると、あなたはカビを食べてしまっているかもしれません!

 

干し芋も食品なので、傷んだりカビが生えてしまうことは起こりうることなんですよね。

 

そこでここでは干し芋のカビについてその見分け方や、干し芋の保存法についてをまとめてみました。

 

この記事は、

・いつも干し芋を食べている人

・干し芋のカビが気になる人

・干し芋のカビの予防法が知りたい人

に宛てています。

 

これを読めば、干し芋のカビの見分け方がわかって、より安全に干し芋を食べられます。

 

また干し芋の保存方法がわかって、より長く干し芋を食べ続けることもできると思います。

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干し芋の「白い粉」の正体は糖分だった!

 

干し芋を食べているとき、白い粉が付いていることが気になりませんか。

 

一見、カビのようにも見えますが、何だかわからないと気持ち悪いですよね。

 

あの白い粉は実は、干し芋から出た糖分だったんです。

 

干し芋の甘みの元ですね。

 

なので白い粉はカビではありませんから、もちろん食べても何の問題もありません。

 

その糖分が白くなっているのは、結晶化しているためだったんです。

 

結晶化とは、糖分を含んだ液体が乾燥によって濃縮することや、温度が下がったときに糖分が結晶として生成されることをいいます。

 

この白い粉というのは、細菌などによる腐食などの化学変化ではなく、元々あった糖分が出てきただけなんですね。

 

干し芋の白い粉は、はちみつでも見られる

 

糖分を含んだ液体から白いものができるのは、はちみつでも起こることがあります。

 

はちみつを冷蔵庫に入れておいたら白くなってしまった、という経験はないですか?

 

これははちみつが低温で冷やされることで、液体のなかの糖分が結晶化していたのです。

 

なので干し芋の場合もはちみつの場合も、白いものは体に害のあるものではありませんので、安心してくださいね。

 

また干し芋では一般に、水分の多いものほど食感が柔らかく白い粉はできにくいとされていて、逆に水分が少なくなれば食感が硬く白い粉ができやすくなります。

 

白い粉がついた干し芋は、硬いイメージがありますよね。

 

もしその硬さが気になるようでしたら、干し芋を少しだけ濡らしてラップをかけて電子レンジで温めれば、柔らかい食感の干し芋になりますよ。

 

干し芋の白い粉とカビの見分け方とは?

 

先ほどは干し芋の白い粉は糖分なので、食べても心配はいらないといいましたよね。

 

しかし干し芋は食品であるため、カビが生えることもあります。

 

なので、そのカビと干し芋の白い粉の見分け方を覚えておくといいと思います。

 

一般に、干し芋に生えるカビの種類は白カビのほかに、青カビ、赤カビ、茶カビなどたくさんあって、複数のカビが混在することもあるんです。

 

その中でも注意すべきカビが、色が同じの「白カビ」です。

 

他のカビの場合は、色の変化に気づきやすいのですが、白カビの場合は、白色 → 安全 という思い込みをしてしまうことがあるんですね。

 

ですので誤って白カビを食べないために、白い粉との区別をはっきりつけるようにしましょう。

 

干し芋の白い粉と白カビの違いはココだ!

 

そこで、干し芋の白い粉と白カビの相違点をまとめてみました。

 

表1.干し芋の白い粉と白カビの相違点

相違点 干し芋の白い粉 白カビ
白色 白色
形状 粉状のものが付着 胞子状の塊が点在
大きさ 薄くて平ら 丸く膨れている
毒性 無害 有害(※)

(※) 白カビ自体の毒性は低く無害とされることもありますが、食用ではなく食中毒菌の繁殖の原因ともなりますので有害としています。

 

この表1から分かるとおり、色は同じでも大きさや形状は異なっているため、注意深く確認すればこの2つの判別は可能です。

 

ですのでこの2つの区別には十分に気をつける必要があります。

 

なので干し芋を食べる際には、必ず表面の白い部分の大きさと形状を確認してから食べるようにしてくださいね。

 

知っておきたい!カビができやすい環境とは?

 

カビができやすい環境というのは、

・湿度

・温度

・栄養源

がポイントになります。

 

まず湿度ですが、カビが増殖する湿度は70%以上といわれています。

 

日本で梅雨にカビが増えるというのは、この時期はジメジメして湿度が70%以上の日が増えることが要因のひとつなのです。

 

そして温度ですが、カビは0~50℃で活動することができて、その中でも20~30℃が最も活発に活動できる温度となります。

 

ですから温度管理は十分に気をつけたいですね。

 

また栄養源ですが、干し芋はこれ以上ない栄養源となっていますね。

 

干し芋にはたくさんの栄養がありますが、それは細菌にとってもいい環境だったんですね。

 

■干し芋の栄養については、以下の記事に詳しくまとめています。

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実は簡単だった!干し芋の保存方法とは?

 

干し芋を美味しく食べるためにも、干し芋をどのように保存するのかが大事になります。

 

干し芋の保存方法は、

・直射日光が当たらない場所

・気温が常に10℃以下の場所

この2点を満たす場所が最適とされています。

 

そう言われてもそんな場所を探すのはめんどくさい、って思いますよね。

 

でもこの場所はどの家庭にもあるんですよ。それが、こちらです。

 

・冷蔵庫(最もおすすめ)

・冷凍庫(長期保存が可能でも解凍が面倒)

・土間(今の住宅には少ない)

 

今ではどの家庭にも冷蔵庫はあるので、干し芋はそこで保管するのがベストというわけですね。

 

実は簡単だった!おすすめの保存方法とは!

 

干し芋を保存するときは、ラップでくるんで、空気を抜いた密閉袋で保存するのが確実です。

 

また冷凍庫で保存すれば、半年間の保存が可能となります。

 

その解凍方法は、いきなり外気にさらすのではなく、一度冷蔵庫の中に入れておきます。

 

そして、冷蔵庫の中に12時間ほど置いてから食べるようにしてください。

 

少し面倒ですが、長く干し芋を食べるためには必要なことですからね。

 

カビを食べてしまったときの対処法とは?

 

干し芋の美味しさに夢中になると、誤ってカビの付いている干し芋を食べてしまう危険性もあります。

 

ではもしカビを食べてしまったらどのように対処すればいいのでしょうか。

 

実は、カビを食べても少量であれば影響はありません

 

というのも、私たちの体の中には胃酸という強い酸があって、ブルーチーズや納豆、味噌など多くの食品に含まれているカビや麹菌などを死滅させるはたらきがあるのです。

 

ですので干し芋のカビを食べたとしても、胃酸によってそのカビを死滅させることができるんですね。

 

ただ場合によっては、嘔吐や下痢の症状が出ることもあります。その場合は病院に行くようにしましょう。

 

胃の中を殺菌するはたらきのある食材とは!

 

もしカビを食べてしまったら、いい気分にはなりませんよね。

 

そんな時は、殺菌効果のあるものを食べて、胃の中を中和しておきましょう。

 

殺菌効果のある食べ物は、

・わさび

・しょうが

・レモン

・パセリ

・梅干し

・にんにく

・ネギ

・とうがらし

などです。

 

これらの食材は、昔から生ものを食べるときなどに一緒に食べられていたものですね。

 

これらを摂ることで、体内の菌を死滅させて毒素を取り除くことができるのです。

 

なので、カビを食べてしまったら、これらも一緒に食べておくといいと思います。

 

まとめ

 

ここでは干し芋のカビについてまとめてみました。

 

干し芋を美味しく食べるには、カビを見分けることがとても大事になります。

 

カビの見分け方や干し芋の保存法などを十分に理解しておくことで、干し芋をより美味しく食べることができると思いますよ!



■干し芋の栄養に関することや美味しい干し芋の情報を、以下の記事にまとめています。

 

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