「牛蒡」の読み方と由来とは?動物の漢字や似た言葉に面白い雑学が!



あなたは「牛蒡」ってなんだかわかりますか?

 

こんな言葉は初めて見たという人もいると思います。

 

「牛」という字がわかっても「蒡」という字はあまり見ない字ですよね。

 

そこでここでは、その「牛蒡」の読み方や由来などについて説明したいと思います。

 

この記事は、

・牛蒡の言葉の意味が知りたい人

・言葉の意味を子供にわかりやすく教えたい人

・言葉の雑学を知りたい人

に宛てています。

 

これを読めば、牛蒡の意味や関連する言葉の知識が身につくと思います。

 

言葉の持つ面白い雑学を分かりやすく説明しますので参考にしてくださいね。

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「牛蒡」の読み方!その興味深い語源と由来とは?

 

この「牛蒡」という言葉、実は「ごぼう」って読むんです。

 

ごぼうは、きんぴらごぼうやごぼうサラダ、天ぶらに煮物など、私たちの身近な食材ですよね。

 

ごぼうは、ユーラシア大陸原産のキク科の二年草です。

 

ですが、この牛蒡の言葉の字の語源・由来は何なのでしょうか。

 

【ごぼうの語源・由来】

ごぼうは、古く薬草として中国から伝来したもので、漢語の「牛蒡」が語源。

ごぼうの歴史的仮名遣いは「ゴバウ」である。

牛蒡の「牛」を「ゴ」と読むのは、呉音「グ」の慣用音「ゴ」で、中国では草木の大きなものに「牛」が冠される。

牛蒡の「蒡」は、ごぼうに似た草に使われた漢字で、それらの植物より大きいことから「牛」が冠され、「牛蒡」になった。

参考文献:語源由来辞典

 

辞典によると、中国では「牛」という字には草木の大きなもののことを表す意味があるようですね。

 

また「蒡」という字は、ごぼうに似た植物のことだったんですね。

 

おもしろ雑学!動物の漢字の意外な共通点とは?

 

先ほど、「牛」は草木の大きなものに使われると説明しましたが、動物を表す言葉で気になる言葉があるので、ご紹介したいと思います。

 

例えば、猫(ねこ)や鳩(はと)、蚊(か)などです。

 

これらの漢字には意外な共通点があります。

 

それは、動物の鳴き声からできた漢字だったのです。

 

動物の鳴き声からできた漢字は意外にたくさんありました。

 

・猫はミャーミャーと鳴くから、苗(ミョウ)という字が使われています。

・鳩はクークークーと鳴くから、九(ク)という字が使われています。

・蚊は耳元でプーンと聞こえるから、文(ブン)という字が使われているのです。

・鴉(からす)はガーガーと鳴くから、牙(ガ)という字が使われています。

 

なかなか面白い雑学ですよね。

 

動物の鳴き声はその国によって異なる

 

動物の鳴き声は、国によって表現が異なります。

 

の鳴き声は日本では「ワンワン」ですよね。

 

アメリカでは「バウワウ」、イタリアでは「バウバウ」中国語では「ウォンウォン」となります。

 

 

の鳴き声は日本では、「ニャーニャー」といいますね。

 

アメリカは「ミアウミアウ」、フランスは「ミャウミャウ」、韓国では、「ヤオンヤオン」となっています。

 

 

そしての鳴き声は日本では「モーモー」というのが一般的ですよね。

 

アメリカでは「ムームー」、フランスでも「ムームー」、韓国では「バウバウ」となっています。

 

動物の鳴き声が世界各国で異なっているのは面白いですよね。



ごぼうと似た言葉の「ごこう」とは?

 

これも少し脱線した話になるのですが、ごぼうと似た言葉について、どうしてもご紹介したい言葉があるんです。

 

それが「ごこう」という言葉です。

 

「ごこう」には、「後光」や「御幸」などいくつかの漢字があるんですが、ここではその中でも「五劫」という言葉について説明したいと思います。

 

「五劫」とは長い時間を表していた!

 

「じゅげむじゅげむ、五劫の擦り切れ、海砂利水魚の…」

 

これは落語の演目「寿限無(じゅげむ)」の一節ですね。

 

■寿限無の詳細は、落語に関する以下の記事にまとめています。

 

落語でおすすめの演目4選!初心者にもわかりやすくあらすじを教えます!
あなたは落語を聴いたりしますか? 落語って、実はメチャクチャ面白いんですよ。 それを知らない人が多いと思うんです。私も最初はそうでした。 落語って何となく地味な感じがするじゃないです...

 

ここに「五劫」という言葉が出てくるんです。

 

では「劫(こう)」とはどんな意味なのでしょうか。

 

仏典によると、次のように説明されています。

 

【劫】(こう)

四十里四方の大石を、いわゆる天人の羽衣で100年に1回払い、その大きな石が磨滅して無くなっても、なお「一劫」の時間は終わらない。

参考文献:生活の中の仏教用語(大谷大学)

 

 

つまりこの「劫」とはとてつもなく長い時間を表す単位だったんです。

 

上の説明を簡単にしますと、大きな石を100年に1回、天女の羽衣で拭くんですね。

 

そしてそれを何回も繰り返します。そして何千回、何万回と繰り返せば、その大きな石がだんだんすり減っていきますよね。

 

そしてその大きな石がすり減って、完全になくなるまでの時間を「劫」といっているのです。

 

永遠ともいえるほどの長い時間ですよね。

 

そして、「五劫」はその長さの5倍ということですね。

 

あなたの食べてるごぼうの種類とは?

 

ごぼうの種類には、採れる産地の名前を付けて次のようなものがあります。

 

滝野川ごぼう  東京の滝野川付近で栽培された、長さが1mほどのごぼうです。関東地方に広まってる最もポピュラーなごぼうですね。

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新ごぼう  これは秋に植えたごぼうを初夏のうちに収獲したものをいいます。まだ完全に成長していませんので、一般的なごぼうと比べて、柔らかいごぼうとなっています。

 

大浦ごぼう  こちらは千葉県の大浦で作られたごぼうになります。がっちりとした見た目ですが、柔らかくておいしいごぼうです。

 

堀川ごぼう  堀川ごぼうは、滝野川ごぼうから作られた京野菜のひとつです。堀川ごぼうは直径が大きめで内部に空洞があるので、柔らかい食感になっています。

 

おもしろ雑学!ごぼうには残念な花言葉があった!

 

一般に、花には花言葉というものがありますよね。

 

スミレには「謙虚」だったり、ひまわりには「あなただけを見つめる」など、その花の特徴を表すような言葉が付けられています。

 

そして、ごぼうにも花言葉があったんですね。

 

ごぼうの花言葉は、「いじめないで、私に触れないで」だったんです。

 

かなりナイーブというか、ネガティブな花言葉になっているんですね。

 

どうも、心にキズを負っているような感じがしてしまいますよね。

 

花言葉って良いイメージのものばかりだと思っていたのですが、このような意味のものもあったなんて驚きですよね。

 

他にもちょっと残念な花言葉を持つ植物がある?

 

ここでちょっと、ほかにも変わった花言葉をもつものがないかどうか、調べてみました。

 

すると、1つ見つかりました。

 

スイカです。夏に食べる美味しいスイカですね。

 

このスイカにもかなり残念な花言葉が付いていました。

 

スイカの花言葉は、「かさばったもの」なんです。

 

かさばったものって、まるでスイカを邪魔者扱いしているようですよね。

 

確かにスイカは重くて大きくて冷蔵庫には入らず、置き場所に困る野菜ではありますけどね。

 

それでもスイカにはいいところもたくさんありますから、いい言葉を付けても良かったと思うんですけどね。

 

牛蒡子(ごぼうし)とは?

 

ごぼうの種のことを、牛蒡子(ごぼうし)というんですね。

 

牛蒡子は昔から漢方薬として使われてきていました。

 

一般にごぼうは食品としてスーパーなどで買うことができますが、ごぼうの種である牛蒡子は医薬品となるため、食品売り場で買うことはできないのです。

 

買うのであれば、漢方薬を扱うお店で探してみてくださいね。

 

ごぼうの種であるこの牛蒡子は、煎じて飲むのが一般的とされてます。

 

漢方薬ですから、味は美味しくありません。

 

牛蒡子の効能については、乳腺炎にいいといわれています。

 

そのほかにも、利尿作用や風邪の熱を発散させる効果があります。

 

ごぼうの種には意外な効果があったんですね。

 

ごぼうの剣というものが実在した!

 

ごぼうについて調べていると、ごぼうの剣という、牛蒡剣(ごぼうけん)というものがあることがわかりました。

 

牛蒡剣といっても食べるごぼうで作った剣ではないですよ。

 

牛蒡剣とは、銃と剣がつながった銃剣のことをいうもので、その形がごぼうに似ているところからそのように呼ばれているようです。

 

銃剣というと、実物を見たことはないのですが、ドラマや映画を見る限りでは、長い銃身に刀の刃が付いていて、銃の弾がなくても戦うことができるものですね。

 

ウィキペディアによれば、牛蒡剣とは1890年代に開発された三十年式銃剣のことで、第2次世界大戦敗戦までは日本軍の主力銃剣として使用されていたそうです。

 

牛蒡剣という字を見ると、ひらがなで「ごぼう剣」と書くより、かっこよく見えますね。

 

まとめ

 

今回は牛蒡の読み方から、ごぼうの雑学や豆知識についてをまとめてみました。

 

牛蒡を調べてみると、なかなか興味深いことがわかりました。

 

あなたもごぼうを食べるときに、うんちくを語ってみてはどうでしょうか?

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!



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